辻一憲議員について | - 2021/10/12
- 令和3年9月26日、民主・みらいの会長である辻一憲議員が急逝いたしました。
10月6日に行われた本会議における、西畑知佐代幹事長の追悼演説をここに掲載いたします。
[追悼演説] 議員一同を代表し、謹んで哀悼の言葉をささげたいと思います。
辻議員、本日、あなたの元気なお姿に接することができず、あなたのご遺影を議席にお迎えすることは誠に寂しい限りであります。
出会いは、平成27年4月、あなたが県議会議員に初当選された時であります。その時から、あなたは変わらず聡明で、誰に対しても温和で、誠実でありました。 我が会派、民主・みらいに入っていただき、野田富久議員、山本正雄議員、糀谷好晃議員の3名の先輩方と共に5人でいろいろな事案に向き合い、考え、時には大声になるほどの議論もいたしました。県外視察が終わった後、夜通し飲みながら、歌いながら、楽しい昔話に花を咲かせたものでした。 私がパソコンや携帯電話の操作がわからない時、何度お尋ねしても毎回丁寧に教えてくださり「ゆっくり、徐々にできるようになればいいよ。」と優しく言ってくださいました。
そんなあなたの議員活動を、私は一番近くで見てまいりました。 議会においては、学生時代からのライフワークともいえる、自然・環境問題や多文化共生に取り組むことはもちろん、難病患者への支援や社会福祉施設の充実といった難しい課題に真正面から取り組み、社会的弱者の視点に立って、誰よりも現場の声に寄り添う姿勢は、同じ議員として尊敬に値するものであります。
また、本年3月からは、民主・みらいの会派会長として、その持ち前のバランス感覚と冷静な判断力により、会派の主張を取りまとめてくださいました。 特に運転40年を超える原子力発電所の再稼働が議論になった時は、議員それぞれの意見に丁寧に耳を傾け、県民の安全のため、寝る間も惜しんで全力で取り組むあなたの姿に、私を含め、北川議員、渡辺議員、野田議員は全幅の信頼を寄せていました。
今、県政は、新型コロナウイルス感染症対策をはじめ、北陸新幹線の開業や原子力・エネルギー行政といった、数多くの重要な課題に直面しています。このような時期にあなたを失ったことは、我が会派だけでなく、県議会や福井県民にとって大変大きな損失であり、何よりもあなたが一番無念なことでしょう。そのような、あなたの厚いご意思を受け継ぎ、今後の議会活動の中であなたの分も含めて、私たちはふるさと福井県の発展のために、なお一層精進を重ねてまいることをここにかたくお誓い申し上げるものでございます。
ここに、あなたのありし日の面影をしのび、生前のご功績をたたえ、心からご冥福をお祈りするとともに、願わくば、生前こよなく愛されたご遺族の皆様と本県の前途に、限りないご加護を賜りますようお願いいたしまして、追悼の言葉といたします。
令和3年10月6日 福井県議会議員 西畑知佐代
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